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ローライダーの歴史

ローライダーとは自動車を特徴のある形状に改造した車両、及びその運転者の事を言います。

ローライダーの発祥は1950年代のアメリカ西海岸、イーストロサンゼルスに住むメキシコ系移民から始まりました。

彼らのことを「チカーノ」と呼びます。

当時彼らは合法的に移民をしていた者が少なく、新車を買う事が出来ず安い中古車を購入していました。

購入した中古車を新車に負けないくらいの美しさと、豪華さを持たせようとカスタムをしたのがローライダーの始まりとされています。

チカーノのスタイルは、車に留まらず音楽やファッション、壁画(ミューラル)やタトゥーなどを背景としたライフスタイルそのものとして認識されています。

ピンストライプ

 (↑ミューラル)

チカーノや黒人達が行ってきたカスタムがローライダーと呼ばれ、同年代に白人の間で流行っていたホットロッドカスタムに対抗するスタイルでもあったと伝えられています。

50年代から現在に至るまでローライダーは、独自の油圧式車高調整システム(ハイドロ)や深見のあるキャンディーペイント、ホワイトリボンタイヤ+ワイヤーホイールなど、伝統的カスタムを多数生み出してきました。

今では他ジャンルのカスタムに多大な影響を与えています。

アメ車
(↑ホワイトリボンタイヤ)

    

アメ車
(↑ワイヤーホイール)

 

チカーノカルチャー

チカーノスタイルの一つとしてTATOOがあります。彼らの彫るTATOOをBlack&Grayといいます。

かつて囚人達が刑務所の中で数少ない道具と色で彫り始めたプリズンスタイル(刑務所スタイル)と言われています。

使用する色は黒とシェイディングによるグレーを使用して影をつけていき立体感を出していきます。